毎年、新年度に最も早く公表される初任給調査として知られる、労務行政研究所の「新入社員の初任給調査」の2026年度版が公表されました。
なお、初任給は時間外手当・通勤手当・固定残業代を除く諸手当込みの所定内賃金で集計されています。
(1)学歴別の初任給水準
2026年度の学歴別初任給は以下の通りです。
- ・高校卒(事務・技術):217,981円(上昇額 12,868円)
- ・短大卒(2年制・事務):231,975円(上昇額 11,336円)
- ・大学卒(事務・技術):265,708円(上昇額 13,283円)
- ・大学院卒修士:282,645円(上昇額 12,614円)
大卒の平均初任給は26万円台後半となりました。
(2)初任給引き上げ率の動向
引き上げ率(全学歴で引き上げを行った企業の割合)の推移を見ると、2024年度の86.8%をピークに、2025年度は83.2%、2026年度は75.6%と2年連続で低下しています。
産業別では、製造業の引き上げ率が87.5%と約9割に達しているのに対し、非製造業は65.1%と22.4ポイント低く、業種間の差も目立っています。
(3)読み解きポイント
引き上げ率の低下は、近年の大幅なベースアップムードが少し落ち着いてきている流れと連動していると考えられます。
引き上げた企業における大卒の平均上昇額は16,754円であり、引き上げ企業と据え置き企業の二極化が今後の注目点となりそうです。
詳細は次のURLよりご確認頂けます。
【PDF】2026年度 新入社員の初任給調査(2026/4/30)(労務行政研究所)
システム関連に強く、人事総務部門のトータルアウトソーシングのプランニングおよび受託を得意とする。さらに、人事労務系のコンサルティングに力を入れており、人事制度構築コンサルティングのほか、M&Aコンサルティング等、企業の経営企画部門、人事労務部門の双方の支援をしている。

