その他公開日:2026年6月30日

楽しく稼ぎたい でも安定が最優先―マイナビ調査 2027年卒の就職意識から見えるリアルな本音

マイナビが2027年卒業予定の大学生・大学院生37,160名を対象に実施した「就職意識調査」の結果が発表されました。

物価上昇や円安が続く経済環境の中、学生たちの就職観はどう変化しているのでしょうか。
「楽しく働きたい」という前向きな意識が過去最高を記録する一方、「収入さえあればよい」という現実的な声も着実に増えています。
安定志向と生活防衛意識が交差する2027年卒世代のリアルな本音を、四つのテーマから読み解きます。

(1)就職観

「楽しく働きたい」が40.2%で最多となり、比較可能なデータとして最も古い2001年卒以来、初めて4割を超えました。

仕事にやりがいや楽しさを求める意識が着実に広がっています。
一方、「収入さえあればよい」は9.1%で6年連続の増加となり、10年前と比べると3倍以上の水準に達しました。
物価上昇や円安、実質賃金の伸び悩みを背景に、仕事に”楽しさ”を求めながらも”生活防衛”を意識する、二極化した就職観が浮かび上がります。

(2)企業志向

大手企業志向は50.9%と5割超を維持するものの、2年連続の微減となっています。

対して中堅・中小企業志向は44.0%で2年連続の増加です。
背景として、従業員300人未満・300~999人規模の中小企業でインターンシップ・仕事体験の実施率が大企業より大きく伸びており、
学生との直接的な接点が増えたことが志向の変化に影響している可能性があります。

(3)企業選択のポイント

「安定している会社」が55.4%(前年比3.5pt増)で8年連続最多となり、2年連続で5割を超えました。

経済的な不透明感が続く中、「安定」が企業選択の大前提となっています。
さらに「給料の良い会社」が5年連続で増加し26.6%となり、「自分のやりたい仕事ができる会社」(25.5%)を上回って2位に浮上しました。
「やりがい」より「収入」を優先する現実的な価値観への移行が鮮明になっています。

(4)行きたくない会社

「ノルマのきつそうな会社」が39.2%で最多です。

「転勤の多い会社」は33.3%で6年連続増加、3年連続で3割を超えました。
共働き希望の割合は男子68.1%(過去最高)、女子74.3%で、男女差は調査開始以来最も小さい6.2ptとなっており、
パートナーのキャリアへの影響を考慮して転勤に抵抗を感じる学生が増えていると考えられます。

詳細は次のURLよりご確認頂けます。
2027年卒大学生就職意識調査(マイナビ)